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対人恐怖症

 気になる他人の存在

 他人の視線が怖い、一緒に食事が出来ない、人前に出ると赤面する、どもる、緊張してスピーチが出来ない、など、対人恐怖症の出方は様々です。

 他人の存在を過剰に意識してしまう事で、対人恐怖に至ります。問題の根幹は、自意識の在り方にあります。つまり、他人からどう見られるのか? どう思われるのか?  を気にし過ぎてしまうあまり、他人という存在が恐怖の対象となります。


 自律神経の問題

 交感神経が優位となると、心理的にも緊張し易くなります。自律神経が不安定な状況だと、同じ刺激に対しても過剰に反応してしまい、必要以上に緊張を強いられる ケースがあります。人前で緊張するのは当り前です。一人でいる時よりも危険性があるわけですし、自分への評価が気にならない人はいません。ですから適度に緊張を する方向で身体と心は働きます。自律神経が不安定だと、このさじ加減が上手くいかないのです。


 生まれ育った環境や体験

 その子にとって厳しすぎる親に育てられた場合に、例えば他人の顔色ばかり気にする性質になってしまいます。親の顔色に常に注意を向けていないと、いつ自分が叱 られるか判りません。子供心には、常に危険と隣り合わせで生きてきたようなものです。また何かで大きな恥をかかされて、それが心の傷になっている時にも、もう恥 をかきたくないという心理が過剰に働きます。他人の視線や評価を、必要以上に意識してしまい、恐怖心にまで至ります。

 また自尊心の高さ、臆病さ、神経質さ、といった性格面との兼ね合いもあります。同じ経験をしても、それが後を引く傷になる人もいれば、全く気にしないで終わる 人もいます。


 自分の確立

 まず自分を不完全な存在だと、素直に認めます。そして他人だって、そうそう違いません。皆が皆、不完全な存在なんです。だからこそ、寄り集まって社会を形成 して、協力して生きていっています。

 自分は自分です。他人から評価されて、自分が存在するわけではありません。まず不完全ながらも、貴方がこう在りたいと願う自分でいようとする事が、何よりも 大切です。他人からの評価は、後から付いてきます。自然体で前向きな人間に対して、悪い評価は下りません。そんな人を笑う人もいません。人間としてより高次な 意識に成長していく事で、対人恐怖からは抜け出せます。

 気功治療との関連で言えば、心と身体に気が正常に活発に循環している状況があれば、多くの経験を成長の糧に出来ます。何かを治すのが気功ではなく、あるべき 姿に導かれた結果、例えば対人恐怖に至る必然性がなくなるのです。小手先の対処で克服できるものでは、決してありません。自律神経に問題がある場合には、心身 両面でのケアが必要です。


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