身体の仕組み全ては、解明できない
辛い症状が何故あるのか? どのような経過で今困っている病気になったのか? それを頭で完全に把握するのは不可能です。
いくら医学が発達したとはいえ、身体の統合的な仕組みについては、まだまだ解明できたというレベルではありません。陰陽五行、気の概念が存在する東洋医学
と組み合わせても、人間の心と身体は到底解らない部分だらけです。
西洋医学に限らず多くの民間療法であっても同様なのですが、身体のメカニズムを解明し、その範囲内で治療は行われます。つ
まりそれは、理論に合わない症状については、簡単にお手上げになってしまうという限界を意味します。人間の心と身体は、単純さと複雑さを併せ持つ、理解に困難
な対象です。
身体は自分を知っている
しかし人間の身体そのものは、自分自身をよく知っています。現代科学その他で解明されている部分は勿論、
未だ人間の英知が及んでいない深く広大な部分であっても、当然認識をしています。それら全てが統合的に機能して、人間は活動を行っています。
例えば何か病気になった時にも、身体はそ
の経過をずっと見てきています。どうすれば治るのかも、解っています。だからこそ、自然治癒力が働けます。しかし充分に自然治癒力を発揮できる状況が整って
いなければ、病気を治せません。
身体こそが最高の名医
一義流気功では、身体こそが最高の名医であるという真理に到達しています。自らの状態を熟知した身体自身が、病気
を治す技術(メカニズム)を持っているのです。これ以上優秀な名医が、果たして他に存在するでしょうか。
この名医は、複雑な身体に起こる様々な事態に対応し、常に健康な状態を維持させようと働いています。毒物・不要物は無毒化や排出を行い、損傷は修繕され
ます。発熱や咳、痛みなどの症状の多くは、実は身体がより良い状
態であろうとする手段か、その働きに伴うものです。病気の多くも、同様です。浅知恵で名医の仕事を邪魔しない。これが現代医療にとって大きな課題になっています。
その措置が本当に身体の助けとなる必要なものか、働きを阻害するものであるのか、真偽の判断は困難です。ただ医療現場の多くは、この自然治癒力を過小評価して
判断を下しています。
この名医も、日々の生活の中で傷めつけられていくと、思うように働けなくなってしまいます。排毒や修復が充分に行えなくなり、やがて何らかの
重篤な病気や症状に追い込まれるリスクが高まります。
身体は良くなりたがっている
苦しい症状や病気を治したい。改善させたいと願うのは、身体自身も同様です。健康になりたくなくて、具合が悪いのではありません。良くなりたいのは山々なの
ですが、何らかの事情があって、自然治癒力を働かせられないのです。身体はそれでも、機能しない悪い状況なりに、精一杯に頑張ります。けれども機能が落ちてい
る状態では、健康を維持できません。
気の流れが悪い、自律神経が乱れている、呼吸が浅い、体内毒素が溜まっている、組織が冷えているなど、機能を妨げる要因は様々です。どれか一つでも改善されたなら、その分だけ身体は自然治癒力
を向上させられます。それら要因が必要充分に改善されたなら、身体は時として医学の常識を超えた働きを成し遂げます。身体という名医は、与えられた環境なりに、
常に出来る最大限の働きをしてくれます。私もその姿には、何度も驚かされています。
無為無我の気功が、名医を蘇らせる
気功は薬とは違います。しかし気功師が、患者を治す何ら
かのイメージを持てば、それは薬と同じような害を持つ場合があります。身体にとって不要な物、邪魔な物が毒であるとすれば、
気功師の治すイメージすら、毒になりかねない事実があるのです。無為無我の境地にまで達するからこそ、気功には気功たる価値
があると、私は考えます。
適切な気功治療を受けた身体は、今まで妨げられてきた自己治癒力を蘇らせ、急速に身体を修復します。薬物は症状を抑え込ん
でしまうので確かにインパクトはあるのですが、それを本当に身体が望んでいるのかと言えば、回答は否になります。殆どのケースにおいて、身体は薬物を毒
として認識します。
健康な状態に導くという作業では、身体自身の的確な情報に基づ
く自己治癒には、遠く及びません。私も自分が治すイメージで治療を行えば、やはり浅知恵による浅はかな治療に成り下がります。
どうすれば良くなるのか? それを唯一完全に理解しているのは、その人の身体自身です。身体こそが最高の名医なのですから、
治療家は余計な事をせず、名医に任せておけば良いのです。一義流気功の治療は、傷つけられて働けない名医を蘇らせる事、そし
てその技術を飛躍的に向上させる事と理解して頂ければ良いと思います。
全ての症状・病気について治療効果が出るのは、このような背景があるからです。
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