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身体と心は繋がっている

 ストレスと病気の関係など、現代医学においても身体と心の連動性については認知されています。しかしその一般的な認 識以上に身体と心は密接な関係にあり、一つであると表現しても良い程です。臨床的に言えば、心の問題は身体への治療で改善されますし、逆もあります。インナーチャイルドといった、心へのアプローチは時間がかかります。身体への治療から心へアプローチした方が効率的である場合が多いようです。


人間の身体と心は、一体

 例えば頭と足とは別々のものですが、同じ人間の身体という意味では一体です。身体と心も別々のものですが、人間全体の視野からは一体です。 一体であると表現するためには、何らかの繋がりや連続性が必要です。身体と心は、自律神経や気といった観点から、強い繋がりを見出せます。 心の乱れは身体に波及し、身体の乱れは心に波及していきます。それが改善であっても、同様です。大なり小なり、ほぼ必ず連動性を見せます。
 どのような生き方をするのかは、どのような心であるのかと同じ意味です。身体の問題は心の問題、引いては生き方そのものの問題であるとも表現できます。 誤解されてしまい易いので慎重にご説明しないといけないのですが、これは「病気の全ての原因は精神的なものからである」と言っているのではあり ません。身体に起こる不調の原因は様々です。肉体に起因するものもあれば、精神に起因するものもあります。一般的には原因が単独である事はあま りなく、複合的な要因が重なるのが普通です。悪い流れも繋がりの中で波及していくものです。精神に起因するものであれば言うに及ばずですが、肉体 に起因する不調であっても、どこかで心の問題としての側面を持つ場合が多いのです。


経絡、気が繋ぐ身体と心

 東洋医学では、不安は脾経を痛めるとされています。脾経は陰陽で胃経と対を成す経絡で、共に消化吸収機能を担ってい ます。当然そこには胃が含まれますから、不安を感じると胃が荒れて痛くなる症状が出ます。気が人間の心と身体を繋ぎ、双方が影響を与え合います。 経絡という側面からシンプルにご説明しますと、以下のようにまとめられます。
 またチャクラという側面からも、言及が可能です。詳しくは、 チャクラ理論からをご参照ください。

肝経(肝臓・血液の調整)・胆経(胆のうの調整) 
→ 怒ったりイライラしたりすると、この経絡を傷めます。怒りっぽい人は肝臓を悪くしている傾向があります。

心経(大脳・心の調整)・心包経(心と心臓の調整)・小腸経(小腸の調整) 
→ 喜び過ぎるとこの経絡を痛めます。凄く嬉しい事があると興奮して眠れなくなり、心臓が高鳴る様子を思い描いて頂くとイメージがし易いと思います。

脾経(消化器全般の調整、特に膵臓と関わりが深い)・胃経(主に胃の調整) 
→ 不安や心配事はこの経絡を傷めます。

腎経(腎の調整。生殖や老化との関わりも深い)・膀胱経(膀胱の調整の他、生殖や老化にも関わる) 
→ 恐怖や驚愕を感じると、この経絡を傷めます。

肺経(肺の調整)・大腸系(大腸の調整) 
→ 悲しみを感じると、この経絡を傷めます。呼吸は敏感に細くなりますし、時として下痢や便秘を起こす事も。

 このように精神的な問題が内臓機能にまで及ぶ事は、東洋医学の世界では明らかにされています。また逆も然りで、例えば肝臓を添加物や薬で痛めると、怒りっぽくなるといった事も起こります。このように書かれると、まるで健康の ためには感情を持つなと言われているような気がしてしまうかもしれませんが、勿論そういう事ではありません。喜怒哀楽は豊かに持って良いものですし、不安なども自然な感情です。ただその感情に長い時間偏り過ぎてしまうと、肉体 的なダメージにも繋がっていくとお考えください。
 別の角度から見ますと、これは心の負担を身体が肩代わりしてくれているようなものです。もしも身体が引き受けてくれなければ、心の負担はより大きなものになってしまいます。 身体がより正常な状態にあるという事は、その分ストレスに対する耐性の強さを意味します。身体が悪くストレスを引き受けてくれる量が少なければ、当然ストレスに対する 耐性は弱くなります。ストレスが身体を弱め、身体が精神を病ませる関係に入ると、悪循環に陥っています。

 精神的な問題だと本人は考えていても、身体的な部分での治療やアプローチで改善する例は珍しくありません。考えて見れば、もともと両者は繋がっていて一つなのですから、当然と言えば当然です。また西洋医学ではこのような相関関係は意識されていませんから、それぞれ症状を訴えても別のものとして扱われます。


心の状態を、身体が表現する

 身体は心の状態を、そのまま表現しようと変化します。何か病気があった時に、それはその人の心の状態そのものである場合も多いのです。

 呼吸器に病気が出た時には、外の世界と内との世界の間に、何か障壁があるのかもしれません。子宮や卵巣に病気が出た時には、自分が女性である事へのマイナスイメージ や否定に犯されているのかもしれません。身体のコリは、心の緊張を表現しているかもしれません。

 ケースは無数にありますし、傾向はあっても、絶対の法則はありません。けれどもし、病気や症状が貴方の心を反映した姿であったならば、精神的な変化があった時に 状況は大きく変わるのです。何をしても改善しなかったアトピーが、ふとある事に気付き、心の問題が解決された途端に快方に向かい始めた。こういった例は数多くあります。



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